2011年12月9日

加瀨亮訪問


資料來自F台的平凡的奇蹟官網

Q.最初に「ありふれた奇跡」の企画を聞いて、どう思われましたか?
以前から山田(太一)先生のエッセイなどを読んでいて、先生の“言葉”がとても好きだったんです。山田先生が描く脚本を読んでみたかったというのが参加したいと思った一番の理由です。後に山田先生にお会いして、企画を聞きました。僕の周りにも主人公と同じような過去を持つ知り合いが何人かいて、演じることに意味を感じ、大切にしていきたい役だなと思いました。
Q.連続ドラマは初出演ということですが、不安や戸惑いはありますか?
役の全体像を知らないままのスタートだったので、新しい台本をいただくと「あ、(田崎)翔太にはこんな一面があったんだ」と驚くことがあります。自分も翔太と一緒に毎話ごとに成長している感覚です。あとは、撮影のスピードの速さに戸惑いました。話を聞くと、これでも普通よりゆっくりペースらしいのですが僕にとっては十分速くて(笑)。物事を理解するのが遅い方なので、いろいろご迷惑をかけながらですが、自分のできることを精一杯やりたいと思っています。
Q.台本を読んでの感想は?
すごい、の一言でした。普通、映画やドラマの登場人物は理路整然と描かれていることが多いけれど、実際、人間はそんなに単純ではなくて、理屈通りじゃないことや非合理的なことしてしまう時がありますよね。それが、とてもしっかりと描かれている。「ついこう言っちゃう時ってあるよな」とか「普段は優しい人でも、こういう局面では意外な言動に出ることもあるよな」とか、納得させられることが多くて、人に対する観察力のすごさにびっくりしました。そういう人間の多面性が描かれていることや、一筋縄ではいかない展開に驚かされています。現在いただいている台本だけでも「どうやって演じればいいんだ…」と戸惑うくらいいろいろな面が出てきていて、すでにいっぱいいっぱいなんですが、これから先にまだ驚きの展開がありそうで不安です(笑)。
Q.田崎翔太はどのような人物だと、とらえていますか?
とても不器用で優しい人です。不器用な部分は、撮影現場であたふたしている自分と重なるところがありますね(笑)。ただ、先ほども言いましたが、山田先生が描く登場人物には多面性があって、一言でいい人とか悪い人とかという表現ができないんです。最初の頃に抱いていた印象が、話が進んでいくと変わったり新たな一面を発見したりすることもある。そこに人間のリアルさ感じています。
Q.撮影が始まり、翔太を演じてみていかがですか?
驚いたのは、台本のほとんどがセリフだけで成り立っていたこと。演じ手を限定するようなト書き(*セリフとセリフの間に感情や行動が書かれている部分)や、間があまり書かれていないので、読み取り方次第で同じ台本でも全然違うものになっていく可能性もある。演じ手に任されている感覚が、とても新鮮であり、難しくもあります。現場では相手がしゃべるのを聞きながら、臨機応変な対応を求められている気がします。それと同時に、台本の多くがセリフで構成されている分、1つ1つのセリフの重さや大きさを感じています。
Q.左官職人の役ですが、役作りはされましたか?
実際に建設現場へ行き、職人さんに仕事を教わりました。もちろん、数回行ったからといってすぐに出来るような仕事ではないけれど、皆さん本当に優しく丁寧に教えてくださいました。ドラマでこの職業が取り上げられることをすごく喜んでくださって、忙しい合間に一生懸命に指導してくれたので、とても助かりました。
Q.初共演の仲間由紀恵さんの印象は?
(連ドラの)現場に慣れていて、迷いのない感じがとても頼もしいです。きれいな方なので、最初はちょっと近づきにくい印象があったんですが、実際にお会いしたら明るくて気さくな方で安心しました(笑)。今は僕が仲間さんについていってる感じなんですが、僕ももっとしっかりしなくちゃなと思ってます。
Q.先ほど、現場では臨機応変にと話されていましたが、事前に仲間さんと相談することはありますか?
撮影前に、2日間リハーサルをやりました。でも、現場に行くとリハーサル通りにいかないことや変更が多々あって、その場で作り上げていく感じです。1回1回相談することはありませんが、少しずつ話していければいいなと思っています。
Q.父親役の風間杜夫さん、祖父役の井川比佐志さんの印象は?
本読み(*撮影前に出演者が集まり、台本の読み合わせを行うこと)の時にお会いしましたが、とても温かくて優しい方たちでした。井川さんはいきなり「おじいちゃんです」なんて、笑顔で声かけてくれて、初対面で緊張していた僕をほぐしてくれました。これから親子3人のシーンもたくさん出てきますが、リラックスして入れそうです。
Q.この作品では、家族の関係性も描かれています。
家族は、個人個人の集まりでもあるんですよね。最初にいただいた企画書に、“今は個々の時代になってしまっているけれど、人と人とのささやかな交流を描きたい”と書いてあったので、どうなっていくのか僕も楽しみだし、現代的な交わり方を見せてくれるんじゃないかと期待しています。
Q.これまで、加瀬さんが“奇跡”を感じたのは、どんな時ですか?
“奇跡”って気分的なことだと思うんです。たとえば、今ここにこうしていることも、生まれてきたことも奇跡だと言える。一方で、そんなこと何でもないことだって思う時もある。ちょっとした気の持ちようで変わってしまう気がします。生きていくうえで、自分が何を信じて、何を受け入れるかによって、奇跡は感じられることができると思います。この作品は、そういうことが繊細に描かれていて、ある意味、毎回に奇跡が入っていると感じてます。
Q.加瀬さんが感じる作品の魅力、みどころをお願いします。
タイトルは『ありふれた奇跡』なんですが、登場人物に“ありふれた人”はいないと思っています。というのも、僕は人はみんな“普通”であり、“変”でもあると思うからです。そういう人たちがおくる日常とか、当たり前さとかがおもしろく描かれています。回を経ていくごとに登場人物の見え方がどんどん変わっていくし、それぞれがどこに辿り着くのかは、僕自身もすごく楽しみなんです。演じるうえでは半分恐怖でもあるんですけど(笑)。加瀨亮訪問 @ F台不平凡的奇蹟官網

沒有留言:

張貼留言